「期間工のデメリットが知りたい」
「期間工はお金がいっぱい稼げるって本当?」
「期間工はやめておいた方がいい?」
期間工という働き方に興味はあるけど、経験がないために不安を感じている人は多いと思います。たしかに、期間工にはデメリットが存在します。
しかし、その特性をきちんと理解しておけば何の問題もありません。短期間で高収入を得られるというメリットもあるので、むしろおすすめの働き方のひとつです。
一方でデメリットを理解しないまま期間工として働いてしまうと、契約満了までに早期で辞めるはめになるなどのリスクが生じるのも事実です。
今回は「期間工に潜むデメリット」と「利用する際の注意点」を徹底的に解説いたします。
私は、現役の製造オペレーターとして化学工場で15年以上働いています。同僚には期間工経験者が数人いるので、これまでリアルな体験談を聞いてきました。
本記事を読めば、期間工が自分に向いているか見極められます。ぜひ参考にしてみてください。
期間工のデメリット7選
期間工に対して「楽にお金が稼げそう」というイメージを持っている人は多くいます。
しかし、実際に働いてみると想像していなかったデメリットによって、早期に退職してしまう人も少なくありません。期間工のデメリットを把握して、自分でもやっていけそうか前向きに考えてみましょう。
期間工のデメリットは以下の7つです。
- 期間工ループにはまるリスクがある
- 同じ職場で働き続けられない
- 寮生活でストレスを感じる
- 職場に変な人がいるかもしれない
- 時間が長く感じる
- 体力的にしんどい
- 生活リズムが不規則になる
それぞれ詳しく解説していきます。
1.期間工ループにはまるリスクがある
「期間工ループ」とは、契約終了後に別の企業で再び期間工として働くことを繰り返す状況を指します。
期間工で働いても、専門的なスキルや資格はほとんど習得できません。そのため、契約終了後に就職活動をしても、正社員として採用される可能性はかなり低いです。
期間工で働き続ければ、給料が多いので若いうちは問題ありません。しかし、年齢を重ねると期間工としても採用されにくくなるので「期間工ループ」に陥らないように注意しましょう。
2.同じ職場で働き続けられない
期間工の契約期間は、「最長でも2年11ヵ月まで」と決まっています。たとえ、働きやすいホワイトな職場でも契約期間が終了したら去らなければいけません。
能力が評価されて正社員として採用されるケースもありますが、期間工から正社員になるのは狭き門であると理解しておきましょう。
3.寮生活でストレスを感じる
期間工は全国各地から募集されるので、ほとんどの人は企業の寮で生活します。
基本的には個室を提供されますが、お風呂やトイレなどは共有というケースが多いので、共同生活が苦手な人や慣れていない人はストレスを感じてしまうかもしれません。
4.職場に変な人がいるかもしれない
期間工は募集条件が緩く、極端に言えば誰でも働ける職場です。そのため、ガラの悪い人や素性の怪しい人が同僚になるかもしれません。
友人は、期間工で働いていたときに財布を盗まれたらしいです!
5.時間が長く感じる
期間工の仕事は、工場でのライン作業が中心です。単調な作業が長時間続くため、時間の経過が遅く感じられます。
誰でもできる単純作業はやりがいを感じにくいため、仕事に対するモチベーションを維持するのが難しいこともデメリットです。
6.体力的にしんどい
期間工は体力を酷使する職場が多くあります。職場によっては長時間立ちっぱなしで作業をしなければなりません。
また、重い物を運ぶこともあるため、腰痛や筋肉痛を引き起こすリスクもあります。
7.生活リズムが不規則になる
24時間稼働している工場では、交替制のシフト勤務を採用していることが一般的です。夜勤もあるので生活リズムが不規則になり、体調を崩してしまう人が多いので注意しましょう。
夜勤をしていると日中に睡眠を取っておく必要がありますが、耳栓やアイマスクを使うと眠りやすくなります。
期間工選びで失敗しないコツ4選【デメリットがあっても大丈夫】
期間工選びで失敗しないコツは以下の4つです。
- 体力が心配なら部品メーカーを選ぶ
- 夜勤や残業時間が多くないか確認しておく
- 寮が快適に過ごせるか確認しておく
- 未経験なら最短期間で働いてみる
それぞれ詳しく解説していきます。
1.体力が心配なら部品メーカーを選ぶ
体力に自信がない人は、部品メーカーを選ぶことがおすすめです。
部品メーカーでは繊細な動作を求められますが、重たい物を運ぶなどの重労働はないので、体力的な負担は比較的少ない傾向にあります。
2.夜勤や残業時間が多くないか確認しておく
夜勤や長時間の残業が苦手な方や、生活リズムを保ちたい方は、残業時間や夜間勤務が少ない職場を選びましょう。
選び方のコツは、求人情報サイトで調べる際に「夜勤なし」や「日勤専従」などの条件で検索することです。ただし、日勤のみだと夜勤ありの交代勤務に比べて収入が下がることを理解しておいてください。
3.寮が快適に過ごせるか確認しておく
期間工の寮は企業によって設備やルールが異なるため、事前に確認することが大切です。
快適な寮生活ができれば仕事も集中できます。
期間工の「寮で事前に確認しておく項目」
- 部屋の広さ
- 個室・相部屋の有無
- 共有設備の充実度
- インターネット環境
- 駐車場の有無
- 食堂の有無
- 周辺施設
快適な寮を見極めるコツは、求人情報サイトの情報や、インターネット上の口コミを調べてみることです。可能であれば、実際に現地へ下見にいくこともおすすめです。
4.未経験なら最短期間で働いてみる
期間工として働いた経験がなければ、まずは短期間の求人を探しましょう。未経験者がいきなり自分の適性に合う企業を見極めるのは困難です。
まずは最短の契約期間で働いてみて、期間工の働き方に少しずつ慣れていけば企業を選ぶ際のポイントもわかってきます。ちなみに期間工の最短契約期間は3カ月です。
期間工のメリット【がっつり貯金ができる3つの理由】
期間工の一番のメリットは、短期間でまとまったお金が貯められることです。未経験の職種で、学歴や特殊なスキルが無くても大手企業の正社員並みの給料を稼げます。
期間工で働いて、年間100万円の貯金を達成した方もいますよ!
期間工が、がっつり貯金できる理由は以下の3つです。
- 給料が高い
- さまざまな手当がある
- 生活費が抑えられる
それぞれ解説していきます。
1.給料が高い
期間工の魅力は、給料が大手企業の正社員並みに高いことです。平均月収は20万円程度ですが、そこに「各種手当」や「ボーナス」が加算されると年収は400~600万円になります。
期間工の給与が高い理由は、「大手自動車メーカー」などの大企業が期間工を直接雇用するからです。たとえば、派遣社員は派遣会社を介して雇用されるため、受け取る給与は期間工に比べて低くなりがちです。
ただし、雇用先や採用時期により給料は異なるので、詳細に関しては求人情報を確認しておきましょう。
2.さまざまな手当がある
期間工では、さまざまな「手当」や「臨時ボーナス」が支給されます。たとえば、契約期間を満了した際に支給される「満了慰労金」は大手自動車メーカーなどでは「100万円~150万円」支給されるケースが一般的です。
以下に、期間工で支給される「手当」や「臨時ボーナス」の一覧をご紹介します。
期間工で支給される「手当」や「臨時ボーナス」
- 入社祝い金:入社時に支給される特別なボーナス
- 満了慰労金:契約期間を満了した際に支給される報奨金
- 夜勤手当:夜間の勤務に対して支払われる手当
- 交替勤務手当:交替で勤務する期間工に支給される手当
- 残業手当:労働時間が所定労働時間を超える場合に支払われる手当
企業によって「手当の名称」や「支給金額」「支給タイミング」は異なるので事前に確認しておきましょう。
3.生活費が抑えられる
期間工の社員寮は、家賃や水道光熱費が無料のところが多いので生活費を節約できます。家賃が有料の寮もありますが、それでも月1万円程度と格安です。
さらに食堂が完備されている寮なら、食費も大幅に節約できます。企業や食べるメニューにより料金は違いますが、1食の平均は300〜500円程度です。
期間工に向いている人の特徴3選
期間工に向いている人の特徴は以下の3つです。
- 単調な作業が平気
- 手先が器用
- 体力に自信がある
それぞれ説明していきます。
1.単調な作業が平気
期間工では、単調な作業を繰り返すことが多くあります。例えば「部品の組み立て」や「製品の検査」などです。
そのため、同じ作業を毎日繰り返してもストレスを感じずに、黙々と取り組める人には向いています。
2.手先が器用
期間工では、部品の取り扱いや機械の操作などの細かい作業があり正確な動作とスピードが要求されます。
そのため、手先が器用な人や細かな作業に慣れている人は期間工に向いています。
3.体力に自信がある
期間工では、長時間の立ち仕事や重い物の運搬など、体力的に負荷がかかる場面もあります。
体力に自信があり、長時間の重労働に耐えられる人は、期間工としての仕事に適しているでしょう。
期間工がしんどくなったときの対処方法
期間工として働いていると、体力的にも精神的にもしんどさを感じる場面があるかもしれません。
しんどさを乗り越えるための具体的な対処方法をご紹介します。
休息をしっかり取る
しんどくなった時には、まずは休息をしっかりと取ってください。
休日はストレスを発散するために、おいしい食事を楽しんだり趣味などのリラックスできる活動に時間を割いたりすることも有効です。
契約期間満了前でも辞める
もし期間工としての仕事があまりにもしんどくなってしまったら、たとえ契約期間満了前だとしても辞めてしまってもかまいません。
もちろん、契約期間を終えないまま自分の都合で辞めることは避けるべきですが、自身の健康や幸福を守ることが最優先です。ただし、辞める前には退職の意志を企業に早めに伝えて、円満な形で退職するよう努めましょう。
まとめ
今回の記事では、期間工のデメリットや失敗しないコツ、向いている人の特徴、しんどい時の対処方法などについてお伝えしました。
期間工にはネガティブな面もありますが、対処方法さえ理解できていれば問題なく働けます。現代は、どこの企業も人手不足により人員を確保するため、期間工の給料や手当が手厚くなっています。
ぜひ、この記事を参考に期間工への挑戦を検討してみましょう!
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